Description: Bin A This is a translation of Professor Hilary Puntam book, ETHICS WITHOUT ONTOLOGY in Japanese Tankobon HardcoverLanguage: JapaneseISBN-10: 458800865XISBN-13: 978-4588008658Package Dimensions: 7.5 x 5.3 x 0.9 inches 存在論抜きの倫理 (叢書・ウニベルシタス) (Japanese) Tankobon 4.0 out of 5 stars パトナムのものとしては、ちょっと不満の残る本Reviewed in Japan on August 7, 2011Verified Purchase パトナムの著書の多くは星五つに値すると思うが、これはその中では少し劣る。倫理がどうあるべきかという話は(悪くすると)単なるスローガンになるわけで、理想的であらねばならないという足かせが(著者が故意に設定するのではない。無自覚のうちにそうならざるを得ないから厄介なのだ)論理展開を不自由なものにしてしまう。つまり彼のものとしてはいささか肌理の荒い展開になっている(ああ、この言い方ではわかりにくいかもしれないが、倫理の内容が理想的といっているのではなく、倫理がどうあるべきかということが理想的だというのです)。その理想の中で存在論が無用であるということと、すべての論理の中でそうであるということも、これまた少し違う。 存在論とは、あるものについて各人の種種の見方とは独立に確定的な性質があるということを前提としておいた場合、その確定性を無条件に万人に共通のものと認めるということだろう。この前提の部分に対する疑問はパトナムが半生を費やしてきたことなのだから問題ないが、そこから存在論を認めないということとの間には、単純に同一視することのできない飛躍がある。それはおそらく心理学的な考察によって埋めるべきものなのだろう。以前の彼なら「そこは意見の違いというべきで、存在論を持ち出すまでもない」というやわらかい形になっていたと思う。 私見だが、ドゥルーズとかフーコーとかデリダとかを読んでいると、観念と観念の関係ばかりをひねくり回していて、一向に現実との接点が見えてこないのでいらいらさせられることがある。存在論という設定がある程度は必要な場合もあるのじゃないかと思うこと頻り。ただしそれは個人の中で解消されるべきもので、おそらくパトナムほかの分析哲学派は気に入るまい。
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End Time: 2024-12-27T08:00:08.000Z
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Book Title: ETHICS WITHOUT ONTOLOGY in Japanese
Topic: Books
Author: Hilary Puntam
Language: Japanese
Subjects: Philosophy
Special Attributes: Dust Jacket
Subject: Books on Collecting